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役目を終えたことを自覚したものや事柄や気持ちは
音もなく、ゆっくりと、気付かれないように消えていくべきなんだと
空のカップの中で溶けていく氷を見て思ったまさおかです。
夏はもうすぐそこまで来ている。
僕は未だに春に取り残されているような気がしていた。
久しぶりに会った方に新しい髪型を褒めていただいたときに
口をついて出た「いやぁ、そろそろ気持ちにも区切りをつけて少しずつでも前に進もうと思って」という言葉は照れ隠しだとしても、少なからず多分本音だ。
これをどう捉えるかは僕次第ではあるのだけど、なんだか悪くはないよなぁ。
「刹那的なものに身も心も寄せない、引っ張られない」という
あの日に僕自身とした約束をちゃんと守れていると実感ができたいい一日だった。
「気遣いして気疲れしませんか?」と聞かれたけど
これはもう職業病というか生き方な気がしているので適材適所だ。
僕のしたことで誰かがちょっとでも楽になるならそれは嬉しいことだし自己満足の一種だと思う。
あと、これを読んでくれている人がいると知って、うれしはずかしな気持ちになった。
備忘録でしかないのに、「ちゃんとしようとしてるんだろうなと感じた」とおっしゃっていただいて素直に嬉しい。
多分僕は即効性のある「感情」より手間のかかる「思考」の方が好きで、だからこうやって長ったらしく書き留めることで自分の頭の中に潜ることをやめないんやと思う。
言葉にできていることとまだ言葉にできていないことがある。
痛々しく、生々しくもちゃんと想っていたあの日の僕がちゃんと死ねますように。